ネコ専用VR!ネコもVRを楽しめるの?虐待ではないの?真剣に開発された本当の目的とは。

オトナ女子も楽しめる今話題の’VR/AR/MRネタ’をご紹介するシリーズ!

先日、オーストラリアの会社PVRR (Pet Virtual Reality Research)から、ネコ専用のVRが発表されました。

ネコがVRゴーグルを装着し、じっと見入ってる映像には驚きました!

ネコがVRを観て楽しいのか、どう思うのかは私には分かりません。虐待ではないか!との議論もおこっているようです。

でも、このVRはネコを守るために必要な理由があり、ネコのことを思って真剣に開発されたもの。

このネコ専用VR「Cat CR ZOOS」がどんなものか調べてみました。

画像/web:https://www.pvrr.tech/

ネコ専用VRゴーグルの機能

ネコ専用とうたっているだけあり、しっかりとネコのデータをとり、その詳細データも公開しています。解剖学的な骨格の検証や脳波測定など、真剣に研究されたことが分かります。

その研究成果であるこのVRゴーグルには、ネコ思いの機能がちゃんと付いています。

ネコの骨格に合ったサイズとデザイン、ヒゲの動きを感知するセンサー、頭囲12インチまで調整可能なベルト、埋め込まれたマイクロチップでVRゴーグルの場所を示してくれる機能、そしてネコちゃんに見せている映像を人間がモニタリングできる機能などです。

公開されている映像のネコちゃんも大人しくゴーグルを装着しているので、つけ心地は悪くなさそうですね。

ネコ専用VR映像の内容

では、ネコちゃんにはどんな映像を見せているのでしょうか。

ネコのこのような視覚特性も研究し、それに合うよう映像を工夫しているようです。

•人間のように色の見分けができない。
•人間のように遠くの物体をみることができない。
•人間と比べて、暗闇の中で見ることができる優れた能力を持っている。

映像の内容は公開されていないようなのですが、映像の家の中にいながらにして野性味あふれる体験ができるよう、魚市場を駆け抜けたり、大きなボールで遊ぶ映像などを映しているそうです。

ネコ専用VRの本当の目的

では、なぜネコ専用VRが必要なのでしょうか?

オーストラリアでは、飼い猫による鳥への被害が3億7700万件以上、野生動物への被害の報告も多数、そして飼い猫の10匹のうち9匹が家へ帰ってこられないなど、猫の安全性が社会的に問題になっています。つまり、飼い主が家で猫をコントロールできなくなっているのです。

仕方なく完全に室内で飼っている場合も多く、それではネコもストレスがたまりますよね。

「それならVRで、外で遊んでるのと同じような感じにして、ネコのストレスを発散できないか?」

というのが、このネコ専用VRの目的なのです。

まとめ

ネコにVRを見せていいのか?と議論をよんでいるいますが、これは真剣にネコのことを考えて作った、ネコ専用!次はイヌ専用VRを開発するとも発表されています。

ネコ用VRも人間用VRも、目的に合わせ、しっかりと作られたクオリティの高いゴーグルや作品は、映像酔いなどの問題も少なくて快適に観られる、ということなのでしょう。

VRの新しい使い道ということで、注目していきたい製品でした。

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