メッセージ
15年ほど前、初めてフィンランドを訪れた時から、他の北欧の国とは違う懐かしい感覚がしました。毎年のように訪問したり、フィンランド人の訪日のサポートをする中で、なぜだかわからないけれど、肌に合う感覚が深まっていきました。
2016年にフィンランドで暮らしていた時に、「フィンランドのことを日本で紹介していきたい」とフィンランド人の友人に話したことをきっかけに、SaimaaLifeと出会いサイマー湖水地方を訪れ彼らの生活を知り、ここにこそ私が魅かれるフィンランドの魅力があると確信し、それを伝えていこうと決めました。
サイマー湖水地方では、雄大で圧倒的に美しく、そして優しい森と湖と出会いました。都会生活に疲れて故郷の湖水地方に戻り、そこで自然のチカラをかりて復活し、自分の人生を見つめ直して、前に進もうとしている人々とも出会いました。彼らの、どっぷりと森と湖の豊かな自然の中で、感性を研ぎ澄まして自然と調和して生きている姿は、世界のどこに住んでいる人にでも、自分の日々の生活を豊かにするヒントを与えてくれると思います。
コケムスでは、日本とフィンランド・サイマー湖水地方との橋渡しとなる活動をしていきます。
サイマー湖水地方について
フィンランドには合計で187,888もの湖があり、国土面積に対して最も多くの湖がある国です。森林も国土の70%以上を占めて世界トップレベルなので、「森と湖の国 フィンランド」と呼ばれているのです。
サイマー湖水地方は、フィンランドの首都ヘルシンキから北東に350キロのロシア国境の程近く、特急列車で4時間ほどのところです。左の拡大図では、サイマー周辺の主な町の名前と、国立公園(緑の数字)を示していて、国立公園の中にあるような自然豊かな地域であることがわかります。サイマー湖は、何百もの大小さまざまな湖がつながったフィンランドで最大の湖で、ヨーロッパで4番目に大きな淡水湖で、世界で二種しかいない淡水に暮らすアザラシの一種であるワモンアザラシが生息しています。
サイマー湖水地方の魅力は、手つかず森、氷河期の終わりにできた尾根が続いていくユニークな地形、そのまま飲めるほどピュアな水を有する湖などの豊かな自然はもちろんのこと、湖に浮かぶ要塞の城(サヴォンリンナ)や世界最大の木造教会(ケリマキ)などの観光スポット、ハイレベルな食事やサービスを提供するフィンランドデザインが美しいホテルやコテージ、地元の食材を使用した今トレンドの食事を楽しめるレストランなども挙げられます。
そして何よりも、地元を愛し、世界中からたくさんの人が訪れることを望み、力を合わせて頑張っているローカルたちとの出会いが魅力です。おしゃべり好きといわれる東部フィンランドの人たちの輪に加わり、自然の中で一緒に過ごす時間ほど贅沢な旅の時間はないのではないでしょうか。